稲荷前古墳群

2021.06.14[ 史跡・公園等 ]

『古墳の博物館』とも呼ばれていた、古墳の密集地 稲荷前古墳群

4世紀から7世紀にかけての都筑の首長の墳墓が築かれた「稲荷前古墳群」。

様々な形の古墳が密集していたことから『古墳の博物館』とも呼ばれていたらしいのですが、現存するのは3基のみ。

入口に設置されている案内板には、以下のように記されています。

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この丘陵上には、かつて前方後円墳・前方後方墳・円墳・方墳の計10基の古墳と、3つの横穴群が所在していました。これらは4世紀から7世紀にかけての古墳時代に継続的に造られていったものです。
4世紀から5世紀頃に、ここ谷本川流域を中心とする都築の地は、一首長によって統合されていきます。そして、大和政権とも、一定の政治的文化的関係をもつようになります。この古代の横浜の地が、国の一部として機能し始めたときです。前方後円墳の1号墳・6号墳と前方後方墳の16号墳の3基は、この地域の歴代首長の墓です。それ以外は、その一族あるいは子孫の墓と考えられます。ここに造営された各種の古墳は、古代の文化や政治の移り変わりを知る手がかりとなる貴重な文化遺産です、
現在これらの古墳群のうち、15号墳・16号墳・17号墳墓3基が丘陵上に保存されています。とくに16号墳は、全国的にも数少ない形を示す前方後方墳で、神奈川県下で最初に発見されたものです。その文化的価値は高く、この丘陵全体が神奈川県の指定文化史跡となりました。

平成4年3月
横浜市教育委員会

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周囲が開発された今となっては、3基だけでも保存されているのは「素晴らしいこと」なのかも知れませんが、、比較的近くにある「大塚・歳勝土遺跡」もそうですが、全体を保存出来なかったのか?というのは、素朴な疑問です。。

最寄駅は、東急田園都市線「市ヶ尾」駅。

近すぎる、ということもあるのですが、写真のセンスなさすぎで申し訳ありません。。他の写真は「ただの丘」にしか見えず、冒頭の写真とこれだけが古墳っぽさが少しだけあるかと。。

入口にある案内板。

案内板の右側の地図。全部残っていたら壮観だったと思うのですが。残念。。

MAP

神奈川県横浜市青葉区大場町

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