古天神公園(調布市布田)

2024.03.30[ 史跡・公園等 ]

かつて布多天神がお祀りされていた場所 古天神公園(調布市布田)

かつて布多天神がお祀りされていた場所と伝わる「古天神公園(調布市布田)」。

立川崖線上にあるこちらの公園は、かつて布多天神社が鎮座していた場所で、それ故に「古天神」と呼ばれています。そもそも布多天神社は延喜式の式内社という古社なのですが、地域の宅地開発に伴い行われた発掘調査によって、旧石器時代以降さまざまな時代の遺跡や遺物が見つかりました。

調布市による案内板『古天神遺跡』には、以下のように記されています。

==========

ここは昔から古天神とよばれ、今から千余年前の『延喜式』という本にみえる、布田天神のお社があった所といわれています。
昭和五十五年三月からこの一帯に住宅ができるため、遺跡の発調査が行われました。
その時、今から一万年ぐらい前の旧石器や、四~五千年前の縄文時代における人びとの生活の跡などが発見されました。
それらの近くには人を埋葬したまわりに、幅四~五メートル、深さ約四十~七十センチメートルの溝を直径三十ーメートルにわたって掘りめぐらした、円形周溝墓とよばれる五世紀ごろのお墓や、七世紀ごろの竪穴住居の跡が三軒発見されました。その他にも鎌倉ー室町時代ごろとみられる地下式横穴とよばれる、穴ぐらのような墓が十基分と、たくさんの河原石を積んでこしらえた室町ー江戸時代の墓が十数ヶ所発見されています。
なお古天神のまわりには、これらにつづく各時代の遺跡や遺物が広い範囲に発見され、市内でもとくに埋蔵文化財の多い重要地帯の一つにかぞえられます。

昭和五十八年四月一日
調布市

==========

最寄駅は、京王電鉄京王線「調布」駅。徒歩約12〜15分ほど。

北側は、遊具などがある、一般的な公園の雰囲気。

公園の中央付近。布多天神はこの辺りにお祀りされていた?あるいはお墓の跡?とか、想像しながら歩きました。

公園の南側は、立川崖線の段差を感じることができます。

調布市による案内板。

MAP

東京都調布市布田5丁目53−22

特集

閲覧ランキング

モバイルバージョンを終了